学校生活ブログ

箕面学園の海洋体験実習とは

箕面学園は大阪府でも随一の標高にある学校で、海から遠く離れています。
そんな本校に通う生徒たちに、海について知ってほしい!学んでほしい!という思いからこの学習はスタートしました。

今年度は笹川平和財団様からの助成を受け、海洋教育パイオニアスクールプログラムの一環として実施しました。
今年度のテーマは話題のSDGsに結び付けた「海洋ゴミ」です。
※本来は7月末に実施する予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の流行によって11月実施となりました。

令和4年度 海洋体験実習連続講座を実施しました

事前学習

まずは校内にて事前の学習です。
海の豊かさや多様性、近年問題になっているマイクロプラスチックの危険性などについて事前学習を行いました。
最後は学校周辺のゴミを調べて地図にまとめ、和歌山県串本町で行う海洋ゴミ探究時の比較用資料を作成しました。

海洋体験学習 1日目(11月12日)

ついに海洋体験実習の当日です。
1週間前には雨の予報でしたが見事に快晴
箕面駅に集合して和歌山県串本町に向かって出発です!
道中の御坊市付近では気温が26℃を超えており夏のような暑さでした。

お昼ごろには本州最南端の串本町に到着。
まずは串本海域公園にて漂着した海洋ゴミを収集して、Chromebookで撮影&データ記録を行いました。

ゴミ探究後は串本町名物「珍魚釣り選手権」に参加です。
この大会は大きくてもダメ、数を釣ってもダメ。
一番珍しい魚🐡を釣った人が優勝です!

魚の珍しさ認定は元串本海中公園館長の宇井先生がその場で判定。
若干の渋さはありましたがメジナ・ヒガンフグ・タカノハダイ・ウミスズメなど、釣れた魚は現地に設置した水槽へ移動。
見事に箕面学園水槽が完成しました! 

では結果発表です。
1位は「ヨメヒメジ」を釣り上げたMさん。
2位は「ウミスズメ」を釣り上げたKさん。
3位は「キタマクラ」を釣り上げたAさんでした。
Mさんおめでとうございます!
1位のヨメヒメジはなかなかに珍しい魚らしいですよ!

また同時に宇井先生より釣り上げた魚の講評を頂きました。
近年は気温や環境の変化などで串本近海の魚も変わってきているとの事。
色んなところに影響が出ているんですね。

海洋体験学習 2日目(11月13日)

朝から生憎の雨ですが、二日目スタートです。
宿を出発して、まずは串本海中公園で施設見学。
バックヤードツアーでは水族館で生まれたウミガメの事や、水槽展示のコツ、串本周辺海域の豊かさについて教えていただきました。

飼育員さんによると、ウミガメの赤ちゃんは後ろ足を包み込むように持つことでおとなしくなるそうです。本校の生徒たちもウミガメの赤ちゃんに触れさせていただき、実践することができました!

また講習の最後には水族館で働くための進路についても教えていただきました。動物園や水族館志望の人は是非頑張ってください!

その後は潮岬観光タワーにて昼食と自然散策の予定でしたが、本日は生憎の雨。
晴れていれば潮岬最南端の石碑や黒潮を見ることができたのですが・・・。
代わりに南紀熊野ジオパークセンターにて、断層や紀伊半島地形の成立など、地学的な内容を学習しました。


その後は無事帰阪。参加したみなさん、お疲れさまでした。
良い学びになっていればうれしく思います。